正式な席順(場所)の決め方

正式な席順の決め方とは?

麻雀には数多くの席順の決め方がありますが、ここでは正式な席順の決め方を紹介していきます。この席決めにはイカサマ(不正)を防ぐのに効果的とされています。

「どこに座っても、同じでしょ」という声も聞かれますが、実際に席順を駆使したイカサマ(コンビ打ちや積み込み等)が横行した時代もありました。全自動卓が普及した昨今、不正はしにくくなったと言われていますが、それでも公平性を高める意味でも正式な席順の決め方は非常に有効な手段と言えます。

席順(場所)の決め方
  1. 東南西北各1枚と数牌の1・2、計6枚を準備する
  2. サイコロを振って仮東の場所を決める
  3. 伏せていた6枚の牌を開示します
  4. 規定のルールに従って牌を取得していきます
  5. 仮東を基準に取得した風牌の位置に移動して席決め完了

ステップ.1 東南西北各1枚と数牌の1・2、計6枚を準備する

麻雀をする4人のメンバーが揃ったら、とりあえずどこでもいいので席に着きます。そして誰でもいいので、1ピン2ピン東南を各1枚計6枚準備します。

これらの牌が準備できたら、牌の表面が見えないように伏せてよくシャッフルします。この時使用される数牌は奇数1枚・偶数1枚であればどの数牌でも可ですが、主に1ピン2ピンが使用されます。

正式な席順の決め方1

ステップ.2 サイコロを振って仮東の場所を決める

準備した6枚の牌をよく混ぜれたら、牌を混ぜた対面のプレイヤーがサイコロを振って「仮東」の場所が確定します。

サイコロの出目は語呂で覚えると楽です。

サイコロの出目と語呂
項目 自(分) 対(面)
卓1周 無し 2-うに 3-といさん 4-さし
卓2周 5-じご 6-うろく 7-といなな 8-さは(ひだりっし)
卓3周 9-じく 10-うじゅう 11-といじゅういち 12-ひだりじゅうに

※数字は2つのサイコロの出目の合計を表しています。

正式な席順の決め方2

※ここで決めているのは仮東の場所であって親ではないので注意。

ステップ.3 伏せていた6枚の牌を開示します

仮東が確定したら、仮東のプレイヤーがサイコロをふります。ここでは仮に2つのサイコロの出目の合計が7だったとします。

サイコロの出目の合計「7」は少しおいておいて、先に伏せていた6枚の牌を開示します。そして、2ピン1ピンをイラストのように近い方の両端に移動させます。

「近い方」という部分が大切になってくるので、テレコにならないように注意しましょう。

正式な席順の決め方3

ステップ.4 規定のルールに従って牌を取得していきます

先程、仮東がふったサイコロの出目の合計が7だったので、仮東の対面(トイナナ)のプレイヤーから開示した牌を反時計回りの順に取得していきます。

この時、サイコロの出目の合計が奇数なら、奇数の1ピン側から、出目の合計が偶数なら、偶数の2ピン側から順に取得していきます。

例では「7」の奇数だったので、1ピン側から牌を取得していきます。

正式な席順の決め方3-2

ステップ.5 仮東を基準に取得した風牌の位置に移動して席決め完了

それぞれが牌を取得したら、「ステップ.2」で決めた仮東の場所を基準に取得した風の位置に移動して席決め終了です。例では東を取得したプレイヤーと北を取得したプレイヤーが席を入れ替わって席決めが完了となります。

正式な席順の決め方4

正式な席順(場所)の決め方-まとめ

以上が正式な席順・場所の決め方となります。少し回りくどいような気もしますが、普段「正式な席順の決め方」をしていないようなら本家の麻雀の雰囲気が出ておもしろいと思います。

※くどいようですが、今回は席決めの手順を紹介しています。起家マークを使用してはいますが、親決めではないので、起家マークがあるプレイヤーが親になる訳ではありません。