「立直-リーチ」をかける

リーチは積極的にかけよう

では、和了=あがる為には、【4面子1雀頭】【七対子】【国士無双】これら3つの内のどれかに当てはまる必要があることを紹介させていただきました。この3つの内最も出現率が高いのが【4面子1雀頭】になる訳ですが、せっかく4面子1雀頭が揃っているにロンあがりできない場合があります。それが役無しです。

日本で行われている一般的な麻雀は1飜縛りが主流となっています。これはどういうことかというと、和了するときは最低1飜以上の役が必要というもので、1翻以上の役が無いとロンあがりすることができません。

※ドラ牌は、1つにつき1翻が付きますが役では無いので、ドラ牌のみでは和了できません。また、ロンあがりができない場合、メンゼン(副露していない状態での)ツモであればツモ自体が1翻の役となるので和了することが可能となります。

そんな役無しの状態で活躍してくれるのがリーチです。リーチとはメンゼンテンパイ状態でリーチを宣言して1000点の供託を行い和了すると成立する1飜の役となります。リーチという1飜の役が付くのでメンゼン役無しテンパイでもロンあがりが狙えるようになります。

また後述で詳しく見ていきますが初心者は立直を積極的にしていくことをおススメします。まずは立直を宣言できる条件を確認していきましょう。

リーチを宣言するための条件

リーチを宣言するための条件
  1. テンパイしていること
  2. メンゼンであること
  3. 持ち点が1000点以上あること
  4. 壁牌が残り4枚以上あること

まず大前提としてリーチは手牌がテンパイ状態になっていないと宣言することができません。テンパイとは有効牌が1枚入れば和了できる状態のことを言います。ちなみに、あと2枚有効牌が入れば和了できりる状態をイーシャンテン、後3枚入れば和了できる状態をリャンシャンテンと言います。

次に、メンゼンであること。
メンゼンとは暗槓を除く副露をしていない状態のことを指します。麻雀には数多くの役があり、メンゼンでないと成立しない役と、メンゼンでなくても成立する役があります。リーチはメンゼン役なので、副露をしてしまうとりリーチを宣言することができなくなってしまいます。

持ち点が1000点以上ないとリーチはできません。というのは、リーチの条件に1000点の供託が必要になってくるからです。リーチ棒やリー棒と言えばわかりやすいでしょうか?供託時に丁度0点になる場合はルール決め次第でリーチが認められる場合と、認められない場合に分かれるので事前に確認が必要になります。

最後に壁牌の残りが4枚以上ないとリーチは宣言できません。リーチを宣言するためには、最低残り1回いじょうのツモ番が必要というルールがあるからです。ですので、壁牌ののこりの枚数が4枚以上ある時でないと立直は宣言することはできません。

リーチをかける時の手順

リーチを宣言する時には簡単なお作法があるので覚えておきましょう。

リーチをかける時の手順
  1. リーチと発声
  2. リーチ宣言牌を90度回して河に捨てる
  3. リーチ棒を出す(1000点の供託)

リーチの手順

リーチをかけることによるメリットとデメリット

リーチを宣言することにより、様々なメリットとデメリットが生まれるので下記のまとめておきます。

リーチをした時のメリット

和了できれば、1飜以上の役が確定する
リーチは非常に攻撃的な役です。リーチは1飜の役なので、リーチを宣言することで1飜の役が確定するのはもちろん、副産物として同じ1飜の【一発/即】や裏ドラの権利を得られます。極端な話、リーチさえすれば、「リーチ・1飜」「ツモ・1飜」「一発・1飜」「ドラ2」等で満貫(親12000点/子8000)の可能性が出てきます。

相手をけん制させる
上の続きになりますが、リーチはそれだけで満貫の可能性があり、先制リーチをかけることで相手をけん制させることができます。これにより相手の手が1手でも2手でも遅れれば、その分自分のツモ番で和了できる可能性もUPします。

リーチをした時のデメリット

手牌を変えることができなくなる
リーチを宣言すると暗槓以外で手牌を変えることはできません。つまり、他家の危険牌をつかまされても、自身の和了牌でなければ必ず打牌しなければなりません。※暗槓であっても待ち牌や待ちの形が変わってしまう暗槓は不可となるので、リーチ後の暗槓には注意が必要です。

相手にテンパイしていることがばれてしまう
メリットと全く逆のことを言ってしまいますが、リーチは自分がテンパイしていて、宣言以降一切の手牌を変えることができないことを他家に宣言するものです。リーチを宣言することで1飜以上の役は確定しますが、出上がりの可能性はいくらか下がってしまします。

まとめ-「立直-リーチ」をかける

今回は立直について解説させていただきました。リーチについてはケースByケースになりますが、序盤・中盤の先制リーチなら積極的にリーチをかけていくことをおススメします。

「手牌を変えることができない」や「他家にテンパイが他家にばれてしまう」などのデメリットも紹介させていただきましたが、スピードが求められる現代麻雀では、先制リーチをかけることのメリットの方がはるかに大きいです。

次のページではリーチとも関係がある【3つの「フリテン-振聴」】について見ていきたいと思います。