ルールと局の進行

席決めから点数の集計まで

ここでは麻雀のおおまかなルールと局の進行を流しで解説してきます。この記事で麻雀の一連の流れを掴んでいただけたらと思います。では早速席決めの方法から紹介していきたいと思います。

・・・がその前に麻雀は、【席決め】【親決め】【配牌開始場所】等、いろいろな場面で2つのサイコロを使用します。使用される数字は2~12とそれほど大きい数字ではありませんが、数えるのはスマートではありません。麻雀を長く楽しんでいる人はサイコロの出目とその場所を語呂で覚えています。

呪文のように呟いていると案外すんなり覚えれると思うので、この機会に是非覚えておきましょう。

サイコロの出目と語呂
項目 自(分) 対(面)
卓1周 無し 2-うに 3-といさん 4-さし
卓2周 5-じご 6-うろく 7-といなな 8-さは(ひだりっし)
卓3周 9-じく 10-うじゅう 11-といじゅういち 12-ひだりじゅうに

※数字は2つのサイコロの出目の合計を表しています。

席(席順/場所)を決める

まず最初に、麻雀をする4人のメンバーが揃ったら、座る場所を確定させます。この席順の決め方にはいろいろな方法がありますが、今回は簡易的なものを紹介しておきます。正式な席決めは下記の記事で紹介しています。

席決めの手順(簡易版)
  1. 風牌各1枚を伏せて混ぜる
  2. 一人1枚牌を選ぶ
  3. 自分が持っている風の場所へ移動する

1.風牌各1枚を伏せて混ぜる

まずは、麻雀をする4人のメンバーが揃ったら、とりあえず好きな席に座ります。次に風牌東南西北(東南西北)の風牌を各1枚計4枚を準備して、文字が見えないように伏せてよく混ぜます。

2.一人1枚牌を選ぶ

文字を見えないように混ぜた牌を一人1枚とります。この時、牌を取る順番に取り決めはありませんが、公平性を高めるために牌を混ぜたプレイヤーは一番最後に残った牌を取るのが一般的です。

3.自分が持っている風の場所へ移動する

取得した風牌の位置に移動します。この移動の仕方にも特に取り決めはありませんが、「東を選んだプレイヤーの位置を仮東とし、仮東を基準に南⇒西⇒北と座る」方法や、「事前に仮東の場所を決めておく」方法などがあります。

洗牌して壁牌をつくる

席順が決まったら壁牌をつくります。壁牌(ぴーぱい/やま)とはツモ山のことで、麻雀はツモ山から牌を取り手牌にある不要な牌を捨てる(摸打する)ことを繰り返して手役を作っていきます。

壁牌は自身の前に下段17枚、上段17枚の計34枚になるようにし、対面のプレイヤーが牌を取りやすいように右側を少し前に出してあげるのがマナーとなります。

壁牌

親決め

次に親を決めます。麻雀は必ず【親一人・子3人】という構図になり、箱テン(点数が0点以下)などで半荘(ゲーム)が途中で終了しない限り、親番は一人最低2回以上行うことになります。

親は和了すると、子が和了した時の1.5倍の点数を受け取ることができますが、逆に親番の時に子がツモアガリすると、子の2倍の点数を支払う必要があります。少し脱線したので話を元に戻して親の決め方を紹介していきます。

仮東がサイコロを振り親を確定させる

席決めの時に東の牌を引いた人は仮東(仮親)となり、仮東がサイコロを一回ふり出目の合計に該当するプレイヤーが親となります。

また、公平性を高めるために席決めの時に東を引いたプレイヤーを仮仮東として、仮仮東がサイコロを振り、仮東を決め、仮東がサイコロを振り親(起家)を決める(サイコロを2回振る)方法が採用されている場合もあります。サイコロの出目の合計は必ず反時計回りに数えることになります。

配牌(はいぱい)

起家(親番が一番最初になるプレイヤー)が決まれば配牌に移ります。配牌とは各プレイヤーが壁牌から牌を取得して一番最初の手牌を確定させる行為で勝負の行方を左右する大きなポイントでもあります。

配牌の手順
  1. 親が開門位置を確定させる
  2. 各プレイヤーが4枚ずつ3回牌を取得
  3. 最後に東家が2枚、南家・西家・北家が各1枚牌を取得

親が開門位置を確定させる

壁牌の準備ができたら、親が2つのサイコロを1度だけふります。2つのサイコロの出目の合計を親の位置から反時計回りに数えた壁牌から配牌は開始されます。配牌の開始位置は、同じサイコロの出目を利用して、親から見て左から数えた位置から配牌が開始となります。

例えば、親がふったサイコロの出目の合計が11だった場合は【といじゅういち】なので・・・
※サイコロの出目の位置は語呂で覚えると楽です。

サイコロの出目と語呂
項目 自(分) 対(面)
卓1周 無し 2-うに 3-といさん 4-さし
卓2周 5-じご 6-うろく 7-といなな 8-さは(ひだりっし)
卓3周 9-じく 10-うじゅう 11-といじゅういち 12-ひだりじゅうに

※数字は2つのサイコロの出目の合計を表しています。

開門位置

ちなみに、この配牌開始位置の事を、【開門/割れ目】といい、イラストのように配牌開始位置で壁牌を少しだけ切り離します。これを開門作業といい開門作業は開門位置の正面に座っているプレイヤー、つまりイラストの場合は西家が開門作業を行うことになります。

各プレイヤーが4枚ずつ3回牌を取得

配牌開始位置が決まったら、それぞれが牌を取得していきます。取得方法は親から順番に東⇒南⇒西⇒北の順に各4枚を3回取得します。これでそれぞれの手牌が各12枚になっているはずです。

最後に東家が2枚、南家・西家・北家が各1枚牌を取得

手牌にそれぞれが12枚の手牌が揃ったら、東⇒南⇒西⇒北⇒の順に各1枚(東のみ2枚)取得して配牌終了となります。配牌終了した時点で、親の東家のみ14枚、子の南家・西家・北家は13枚の牌が手元にあるはずです。配牌が終了したらすでに14枚の牌が手元にある親の打牌からゲームを進めていきます。

配牌

理牌(りーぱい)をする

配牌が終えたら理牌を行います。配牌が終わった時点で親の手牌が以下のような感じだったとします。
理牌
なんだかわかりにくいですね。これを整理整頓します。

理牌2

このように手牌を整理整頓するとだいぶ見やすくなります。この牌の整理のことを理牌といいます。初心者の方はあまり気にしなくてもいいですが、配牌と理牌に慣れてきたら、字牌を手牌の真ん中に入れたり両サイドに振り分けたりすることをオススメします。

いつも同じ位置地に同じ牌種を並べていると、上級者相手だと手の内がよまれやすくなってしまうので注意が必要です。

摸打(もうだ)-自摸(つも)と打牌(だはい)

親から(東家→南家→西家→北家の)順に1枚ツモって14枚の中の不要牌を1枚河に捨ます。これを繰り返しあがりを目指していき、誰かかあがるか流局になるまで続けます。

点数(点棒)のやりとり

局が終了すると、点数のやり取りが発生します。基本的には、ツモあがりもしくはロンあがりしたプレイヤーが他のプレイヤーから点数(点棒)を獲得することができます。このやりとりする点数の量は、役の価値により変動します。

親の交代と半荘の終了

局が終了するまでに親が上がるかもしくは、親がテンパイ状態で流局した場合は親は交代せずに同じ人が親を続行(連荘という)しますが、親がノーテンの場合での流局や、他家に先に上がられてしまうと、親が下家のプレイヤーに移ります。

こうして、東家→南家→西家→北家→東家→南家→西家→北家と親番が合計8回流れるとゲーム終了です。(東南戦もしくは半荘という。)半荘終了時点で持ち点が番多いプレイヤーが最終的な勝利となります。

延長戦について(西入)

半荘終了時点でトップのプレイヤーが「一定の得点」に満たない場合は延長戦になる場合があります。この「一定の得点」はルールによってい色々なものがありますが、今回は広く採用されている配給原点25000点の原点30000点について簡単に紹介しておきます。

まず配給原点とは、局開始前に全てのプレイヤーに均等に割り振られる点数です。つまり配給原点が25000点の場合は、各プレイヤーに25000点の合計100000点がくばられることになります。

次に原点についてですが、原点はそのプレイヤーのポイントが最終的にプラスになるかマイナスになるかの基点を表します。つまり原点30000点の場合は、持ち点が30000点以上あればプラスポイント、30000点以下であればマイナスポイントということになります。

延長戦は、全てのプレイヤーが原点(の30000点)を超えていない場合に採用されるルールとなります。

ゲームの終了と点数の(点棒)の集計

半荘(東南戦)が終われば点数の集計に入ります。
4人麻雀は一般的に「配給点25000点、原点30000点」というルールを採用しています。実際点数を記録する際はこの点数ではなく、この点数を1000で割り単位をポイントに置き換えて記録していきます。

つまり、「配給ポイント25ポイント 原点30ポイント」ということになり、4人の合計ポイントは120ポイントということになります。

例)半荘終了時
A君 18100点 →19ポイント (100の位切り上げ)
B君 26100点 →27ポイント (100の位切り上げ)
C君 10000点 →10ポイント
D君 45800点 →46ポイント (100の位切り上げ)
の場合・・・

原点30ポイントを下回っている
A君は-11ポイント
B君は-3ポイント
C君は-20ポイントとなり

このマイナスポイントの合計分、つまり+34ポイントをD君が総取りという形になります。つまり1位は極端にポイントが高くなるポイントシステムになります。このルールを「オカ」といいます。

まとめ-ルールと局の進行

以上が、「席決め」から「点数集計」までの一連の流れと局の進行手順となります。基本的なことばかりですが、大切な部分なので覚えておきましょう。

次のページでは、麻雀で「あがる」ためにすることを紹介していきます。