符計算の4つの例外

符計算の落とし穴、4つの例外を完全マスター

前回の記事でほぼ全ての符計算ができるようになりました。

ですが、符計算には4つの例外があり、この4つの例外を覚えて符計算は終了となります。4つの符計算の例外は以下の通りです。

4つの符計算の例外
  1. ピンフ+ツモは20符
  2. 七対子はツモでもロンでも25符
  3. (喰いタン)ピンフ+ロンは30符
  4. 嶺上開花のツモ符の2点は付かない場合が多い

では詳細を確認していきたいと思いまます。・・・が最初に前回説明した符計算の早見表を載せておきます。見比べながら確認していきましょう。

符計算早見表
副底 どんな形でさえ和了すれば必ずつく符点 20符
あがり方 ツモ 2符
メンゼンロン 10符
面子の形 順子順子80% 0符
中張明刻2ピンの刻子80% 2符
么九明刻9ワン刻子80%・中張暗刻2ソウ刻子80% 4符
么九暗刻1ピン刻子70%・中張明槓5ソウ槓子70% 8符
么九明槓9ピン槓子70%・中張暗槓3ワン槓子70% 16符
么九暗槓西槓子70%中槓子70% 32符
雀頭 役牌發対子80%東対子80%※客風の場合は0符 2符
待ちの形 両面リャンメン待ち80%・双碰シャンポン待ち80% 0符
辺張ペンチャン待ち80%・嵌張カンチャン待ち80%・単騎単騎待ち80% 2符
符点の例外 ピンヅモ 一律20符 七対子 一律25符

A.ピンフ+ツモは20符とする

まずはピンフ+ツモの符点を普通に計算してみます。

平和+ツモ

符計算の早見表を確認しながら符を計算していくと・・・・
副底(フーテイ)の20符+ツモ符の2符=22符となります。一の位は繰り上がりとなるため、普通に計算していくと、ピンフ+ツモは30符となります・・・・がピンフ+ツモは20符が正解となります。

ちなみに点数表に20符が適用されるのはこのピンヅモのみです。他の役での20符は存在しません。とにかくピンヅモは20符2飜と覚えておきましょう。

ただし、一部のローカルルールではピンヅモは30符1飜として採用している場合が稀にあります。これはピンフという役が「符の付かない」という意味を持ち合わせている為です。この解釈でいくと和了牌をツモった時点でツモ点の2符が付いてしまう為、その時点でピンフは消失してしまいツモだけが残るということになります。

つまり副底である基本点の20符+ツモ点2符で30符1飜となるわけです。すこし横道にそれてしまいましたがローカルルールの中でも比較的有名なルールなので覚えていて損は無いと思います。

B.七対子はツモでもロンでも25符

まずは、普通に七対子を計算していきます。

七対子

七対子はツモかロンで符点が異なります。まずはツモあがりの時の符点から。

七対子、ツモ上がりの時の符点

まずは基本点の20符、そして、ツモ点の2符、単騎待ちの2符(単騎待ちが役牌ならさらに+2符)となります。合計すると、24符(~26符)となり一の位が切り上げとなり30符となります・・・・・が

七対子のツモ上がりは例外として一律25符となり、一の位の繰り上がりもありません。

七対子、ロン上がりの時の符点

ツモ上がりの時とほぼ同じですが、基本点の20符+メンゼンロンの10符、そして単騎待ちの2符(単騎待ちが役牌ならさらに+2符)となります。つまり普通に計算すると符点の合計は32符(~34符)となり40符となります・・・・が

七対子のロン上がりは例外として一律25符となり、一の位の繰り上がりもありません。

ちなみに、ピンヅモも時同様に点数表に25符が記載されているのは、この七対子の為です。七対子以外に25符のあがりになるものはありません。

C.(喰いタン)ピンフ+ロンは30符

喰いタン形のピンフも含めて、ピンフ+ロンは30符となります。まずメンゼンでのピンフ+ロンについての手役は以下の通りです。

メンゼン+ピンフ+ロンは30符

ピンフ+ロン

普通に符計算をすると、副底(フーテイ)である基本点の20符+メンゼンロンの10符なので30符。つまり例外として説明していますが、実は普通に計算すれば30符なので例外ではありません。

ですが、メンゼンでのピンフ+ロンはある意味異端。というのもメンゼンのロンあがりで30符になるのは後にも先にもこのピンフ+ロンの形だけだからです。

少し考えればすぐに答えはでますが、ロン上がりする場合ピンフの形になっていなければ、刻子や槓子が入ったり、待ちの形がカンチャンやペンチャン・単騎待ちになり、基本点の20符+メンゼンロンの10符、そして+アルファの加符点により必ず40符以上が確定してしまうからです。

メンゼンでのピンフ+ロンは30符、ピンフ以外のメンゼンロンは必ず40符以上の符点となると覚えておきましょう。

喰いタン+ピンフ形+ロンは30符

まず喰いタンについてですが、喰いタンとは副露したタンヤオの事を意味しします。(1飜)そして、喰いタンのピンフ形は以下のような牌姿となります。

喰いタン+ピンフ+ロン

普通に計算すると、副底(フーテイ)の基本点20符・・・のみですね。ピンフはメンゼン役であるため、副露した時点で解消されます。つまり喰いタンの1飜のみがのこることになります。結果20符1飜となるのですが・・・先に点数表を確認してみます。

子の20符の点数表
符/飜 1飜 2飜 3飜 4飜
ロン
ツモ 400/700 700/1300 1300/2600
親の20符の点数表
符/飜 1飜 2飜 3飜 4飜
ロン
ツモ 700オール 1300オール 2600オール

喰いタン、ピンフ形のロンである20符1翻は・・・・ありません。そうです無いのです。ですので、20符ではなく例外として、喰いタンのピンフ形ロンは30符にしているのです。

メンゼンだろうが副露していようが、ピンフ(形)+ロンは30符と覚えておきましょう。

D.嶺上開花のツモ符の2点は付かない場合が多い

嶺上開花とは、カンを宣言した際に手牌から1枚不足してしまった牌を王牌の嶺上牌から放銃し、さらにその補充した牌が和了牌であれば成立する1飜の役となります。

一連の動作に放銃者がいないことから嶺上開花はツモと扱われ、メンゼンの場合であれば嶺上開花の1飜とは別に門前清自摸和(ツモ)の1飜の計2飜以上が確定することになります。

となると、ツモ点の2符は付きそうなものですが、例外として嶺上開花のツモにはツモ点2符は付かないとする場合が多くなっています。

少し歯切れが悪くて申し訳ないのですが、実は嶺上開花のツモ点2符を認めるルールを採用している場合もあり、要はルール決め次第となっているのが実状です。

まとめ-符計算の4つの例外

前回記事にした麻雀の符計算・・・

そして今回紹介した符計算の4つの例外を理解できたら符計算はマスターです。次は点数表について詳しく確認していきます。