現物では絶対にロンあがりできない
現物(げんぶつ)とは、(テンパイしている)対象プレイヤーが河に捨てた牌の事を指します。麻雀にはフリテンというルールがあり、このフリテンは特定の条件下では絶対にロンあがりができないとするもので、フリテンの状態でロンを宣言して倒牌すると満貫罰符のペナルティが課せられます。
そして、フリテンが該当する条件の1つに、【自身の捨て牌では絶対にロンあがりできない】というものがあります。つまり、対象となるプレイヤーが捨てた牌では、その対象者限定になりますが絶対にロンあがりされないということになります。
フリテンについては、【自身のすてはいによるフリテン】以外にも【リーチ後の見逃しによるフリテン】【同巡内フリテン】があるので、詳しくは下記の記事を参照してみてください。
麻雀の和了は2種あり、1つは自分自身で牌山から和了牌を引き当てて和了する門前清自摸和(ツモ)。そして、誰かの捨 …
上の卓では、南家が河に捨てた牌の一覧です。河に捨てた牌は、の8枚となっています。繰り返しになりますが、フリテンのルールがあるため、各プレイヤーは一度自身が河に牌で絶対にロンあがりすることができません。南家のみに限定されますが、の8枚は、南家に対しての究極の安全牌となる訳です。
ベタオリは麻雀に必要な技術です 麻雀は流局を除くと「あがる」か「あがられる」の2通りしかありません。さらに麻雀 …
麻雀初心者でありがちなのが、対象者のテンパイに対して自身が和了できない可能性が高い(もしくは、できない)状態でもとりあえず【スジ】だから・・・【壁】だから・・・といって、不確定要素の高い牌を切り出すところをよく見かけます。
その局の和了をあきらめるなら、不確定要素の高い【スジ】や【壁】は置いといて確実(性の高い)【合わせ打ち】や【4枚目の字牌】【現物】等の確実性の高い牌を打牌して、勝負をおりるときはきっちりとおりるようにしましょう。
おりてばかりでは麻雀に勝つことはできませんが、おりることも立派な戦略です。一度放銃してしまうと挽回不可能な痛手を負ってしまう可能性があります。不要な放銃は絶対に避ける。これも麻雀初心者を抜け出す重要なスキルとなります。