スジと壁の複合読み

スジとカベで待ち牌の読み幅が広がる

今まで対象者の和了牌を避ける方法として、基本的な【スジ】と【壁】について紹介してきましたが、これらを複合することで、リャンメン待ちに対する読みの幅が広がります。ここでは、【スジ】と【壁】の複合で比較的安全と予想される牌の読みについてい紹介していきます。まずは、簡単にスジと壁について復習していきたいと思います。

スジは２つ飛ばしの同種の数牌

スジは２つ飛ばしの同種の数牌の事をいい具他的には・・・

のこととなります。このスジはリャンメン待ちに対する安全牌の予測方法の１つです。

麻雀にはフリテンと言って、自身が捨てた牌とそれに関わる牌ではロンを宣言できないという基本ルールがあります。つまり、対象者がリャンメン待ちでを打牌していれば、を打牌した対象者は、スジ（リャンメン待ちの）牌であるとでロンを宣言することができなくなるのです。（門前清自摸和－ツモあがりは可能です。）

スジ読みとはこういったリャンメン待ちに対しての安全牌予測方法の１つとなり、逆にリャンメン以外の待ち、つまり【ペンチャン待ち】【カンチャン待ち】【シャンポン待ち】【単騎待ち】の場合はスジ読みが通じません。【スジ】と【フリテン】については、下記の記事を参考にしてみてください。

同種・同柄の中張牌が４枚見えていると壁が成立する

次に壁についてですが、壁は自身の手牌を含め場に見えている同種・同柄の中張牌が４枚見えていることにより、リャンメンの待ちを回避する、安全牌予測方法となります。

例えば、自身の手牌や河に捨てられた牌、ドラ表示牌、副露等で晒された牌で４枚のが見えていれば、物理的にやといった搭子が作れないことになります。

ここから、やはリャンメン待ちで構えることができない比較的な安全な牌と予測する読みとなります。壁スジは通常のスジとは違い対象者だけでなく自身以外の３人に共通するスジとなります。壁については以下の記事を参考にしてみてください。

壁スジの一覧は以下の通りとなります。

壁ができるとスジとの複合読みができるようになる

では、実際に壁とスジの複合読みを具体例を見ながら確認していきます。例えば以下のような東家の牌姿と場の状況だった場合・・・・

この局面で南家がを打牌してリーチをかけています。このような場合、はリャンメン待ちで構えることができない比較的安全な牌であるといえます。

まずは、南家がを打牌していますが、これだけでは、は片スジとなり、のリャンメン待ちの可能性が残ります。ここで注目したいのがの壁です。自身の手牌にある２枚、そして、ドラ表示牌、北家の打牌で東家のみがの壁が成立していることを知ることができています。

の壁が成立して、４枚全てのが枯渇しているため、との２種の搭子ができないので、リャンメンでのやをリャンメン待ちで構えることができません。（壁スジ）これと同時にが枯渇しているため、の待ちも完全に消えています。

別の見方をすると、壁スジで成立していると南家が打牌したで中スジが成立しているということにもなるので、はリャンメン待ちができない比較的安全な牌であると言えるのです。

まとめ－スジと壁の複合読み

上記の複合の例はほんの一例です。壁が一つ以上できれば、【壁＋対象者のスジ牌】や【壁＋壁】などでリャンメンに対しての読み幅が広がるので、壁ができているかどうかは、常に注視しておきましょう。