壁(ノーチャンンス)について

壁から安全牌を読む

今回は麻雀の壁(かべ)につて紹介していきます。壁はノーチャンスとも言われ、スジと同様に対象者に対する安全牌を予測する方法に用いられます。

今まで紹介してきた、【スジ】【うらスジ】【間4軒】を追っかけていると、他家がリャンメン待ちで構えていることが前提条件ですが、ロンあがりはできません。しかし自身で和了牌を引いてくると、ツモで和了することが可能でした。

これとは違い、壁は物理的に面子ができなくなるので、ツモもロンも宣言できなくなります。では、具体的に壁がどういったものかを確認していきます。

結論を先に言ってしまうと、自身の手牌や河に捨てられた数牌、またドラ表示牌や副露で晒された牌等で自身から同種同柄の中張牌(2~8の数牌)が4枚見えていると壁が成立します。

壁の具体例

例えば、以下のような場面・・・

7ワン壁

場に見えている7ワンに注目してみます。自身の手牌に2枚。南家の捨て牌に1枚。そしてドラ表示牌に1枚。合計4枚の7ワンが見えています。これで7ワンの壁が成立しました。

じっくり考えるとすぐにわかることですが、7ワンが枯渇するということは7ワンが絡む面子(刻子や順子)ができないということです。

7ワンが絡む面子は(もしくは槓子)・の4種(もしくは5種)です。7ワン刻子の刻子(槓子)ができないのは当然として、順子を詳しく見ていきます。

まず9ワンの待ちですが、7ワンが枯渇しているため、78ワンという搭子が絶対につくれません。そのため、リャンメンでの9ワン待ちは絶対にありえません。

次に8ワンの待ちですが、同じく7ワンが枯渇しているため、67ワンという搭子が絶対につくれません。そのため、リャンメンでの8ワン待ちは絶対にありえません。

要は、7ワンの壁が成立することで、リャンメンで8ワン9ワンでの待ちができないので、これらの牌は安全かもしれない・・・とする考え方が壁となります。

一応6ワンについても考えてみます。この場合も7ワンが枯渇しているため、78ワンという搭子が作れません。ですが、この場合45ワンという搭子を誰かが手牌に持っている可能性が有り6ワンは安全とはいえません。

ですので、7ワンの壁で予測できる危険なスジは8ワン9ワンの2種となります。

壁スジ一覧

壁は中張牌(2~8の数牌)1種につき1つ~2つの壁スジがあります。理屈が分かれば覚えるのは簡単です。自身から見える4枚の数牌で消滅する搭子をさがしていけばOKです。

壁スジ

※壁はリャンメン待ちのみ防げます。【カンチャン】【ペンチャン】【シャンポン】【単騎】待ちは防げません。

ちなみに、壁が成立していなくても自身から同種・同柄の中張牌が3枚見えていれば壁として「読み」に使用する場合があります。4枚目の牌が王牌に入っていたり、対象者が4枚目を保有していないことを予測して使用する読みとなるで壁より防御率が劣ります。【=ワンチャンス】

まとめ―壁(ノーチャンンス)について

壁は同種・同柄の中張牌(2~8の数牌)が4枚見える必要があるため、局序盤から壁が成立することは稀ですが、自身の手牌に中張牌の刻子や他家のポンやカンが入ると壁が一気に成立する(場合がある)ので、見逃さないように注視するようにしましょう。

また、裏スジや間4軒などは、スジの対象者が基準となる牌を打牌したプレイヤーのみになりますが、壁の場合は他の3人全てが対象となるのも大きな違いと言えます。