序盤に切られた数牌の外側は(比較的)安全

手役作りは外から中へが基本になる

序盤に打牌された【数牌の外側】の牌は比較的安全な牌となる可能性があります。【数牌の外側】とは数牌の5を内側の基準として1と9が外側の牌となります。

内側外側

具体例をあげてみると、例えば対象者が局の序盤に4ワンを打牌したとします。すると、その外側に位置する、1ワン2ワン3ワンは比較的に安全な牌と言えます。

通常手牌に2ワン3ワンが入っている場合、4ワンがあることによって、の受けが可能となります。

要は、序盤から搭子が出来ている状態で内側の牌が切られることは少ないということです。では次のようなケースはどうでしょうか?

3445ワン

一見、ダブっている4ワンを切り出して、面子を完成させると考える方もおられるかもしれませんが、局序盤の考えとしては間違った考え方です。この4枚の牌を2つに分けて考えると、、つまりリャンメン待ちの形が2つある良形の手と考えられるからです。

つまり、3445ワンと言った牌が手牌にあっても序盤から4ワンが打牌される可能性はかなり低いのです。

このようなメリットがあるにも関わらず序盤から4ワンが切り出されるということは、2ワン3ワンは手牌に関係ないことが予測されるわけです。

1ワンについては、元々4ワンのスジであるので安全牌と予測できます。スジについては以下の記事を参考にしてみてください。

もちろん、絶対に安全という訳ではありません。序盤から手牌が良く単騎待ちやシャンポン待ち、ペンチャン待ちが確定しているような牌姿であれば、序盤から4ワンが切り出されることもありますし、自身の持ち点によって、国士無双やジュンチャン等の役を序盤から積極的に狙ってきているケースもあります。内側の牌が序盤からガンガン切り出されるようならチャンタ系の役には注意が必要と言えるでしょう。

局の中盤や終盤では読みに使えない

上記では序盤に切られた数牌の外側は(比較的)安全だということを説明してきましたが、局中盤や終盤になってくるとそうはいきません。というのも、中盤や終盤になると、他の面子が完成して仕方なく、4ワンを打牌するケースが多々あるからです。

例えば、445ワンが手牌に入っていた場合、445ワンというのは順子や刻子への変化が期待できるうえに、雀頭としても使用でき柔軟性の高い牌姿と言えます。そのため、局序盤から切りだされることは少ないです。

これが、手が進むにつれて面子へ変化していくのですが、イーシャンテン(テンパイの一手前)まで445ワンの形で残ってしまうケースが多々あります。

またぎスジ

上記のような牌姿で、69ソウのいずれかを引くと4ワンを打牌して、36ワンで受けることになり、4ワンの外側の牌が和了牌となってしまっています。

この牌をまたぐスジの事を【またぎスジ】と言い危険牌を読む一つの手段に用いられます。詳しくは下記のページを参照してみください。

また、中盤、終盤に以下のような牌姿になっているケースもあります。

外側の牌は危険

このような牌姿で69ソウを引いてくると4ワンを打牌して、1ワン2ワンのシャンポン待ちや、2ワンを打牌して、24ワンカンチャン待ち3ワンカンチャン待ちなどもあり得ます。どちらにせよ、4ワンの外側の牌が和了牌となってしまっています。

このように、局序盤では考えにくいケースが局の中盤や終盤に起こります。数牌の外側の牌が比較的安全なのは序盤に切られた牌の外側と覚えておきましょう。

まとめ-序盤に切られた数牌の外側は(比較的)安全

今回は、序盤に切られた数牌とその外側に位置する牌の関係について紹介させていただきました。麻雀は同じ牌の打牌でもそれが序盤なのか終盤なのかで意味が大きく違ってきます。どの牌がどのタイミングで打牌されたかを意識しならが打牌する癖を付けるようにしていきましょう。