数牌をまたぐスジは危険牌になる可能性がある
これまで、序盤・中盤に捨てられた牌の裏スジや裏スジが2つ重なる間4軒は危険牌になりうることを紹介してきました。ここでは別のスジ、「またぎスジ」について紹介していきます。
【またぎスジ】はその名の通り、河に捨てられた数牌をまたぐスジのことを言います。このまたぎスジは、序盤・中盤の打牌に対して危険牌になることが比較的ある【裏スジ】に対して、中盤や終盤の打牌に対して危険牌になることが比較的に多いスジとなります。
またぎスジ一覧
またぎスジは中張牌(数牌の2~8)1つにつき1~2つあります。つまりまたぎスジの基準となる牌は全部で7種となります。1や9の老頭牌は物理的に「またぐ」ことができないのでまたぎスジはありません。
またぎスジが危険牌になる仕組み
では、またぎスジが危険になる仕組みを見ていきます。
この手牌にを引いてくるとの面子が完成して、もしくはを打牌してテンパイで構えることになります。を打牌するとシャンポン待ちとなり、を打牌すると、のリャンメン待ちとなります。
シャンポン待ちの有効牌の最大数は4枚、リャンメン待ちの有効牌の最大数は8枚となります。狙っていく手役や点数によって打牌する牌は変わってきますが、ベースとなるのは和了率が高いリャンメン待ちです。ここで打牌された牌と待ち牌をもう一度確認してみます。
を切って待ち。またぎスジになっていますね。つまりまたぎスジは、・・といった具合に手牌に対子とそれに連なる数牌が1枚あると起こりうるスジとなります。
また、・・といった対子とそれに連なる1枚の数牌は非常に優秀な形です。を例に上げてみるとまずの対子があるので雀頭として使用することが可能です。さらに受け入れがリャンメン待ち以上に広いです。
まずは、のリャンメン待ちがありますが、これとは別にの対子があるため、を引いてきても面子が完成します。つまり受け入れ牌の最大数はリャンメン待ちの8枚にプラス2枚で計10枚となるわけです。
こういった優秀な形の牌姿は使い勝手が非常に良いので、局中盤・終盤つまり勝負のタイミングまで手牌に組み込まれていることが多くなります。そのため裏スジや間4軒とは違いまたぎスジは局の終盤寄りで警戒する必要があるのです。
まとめ-中盤・終盤の「またぎスジ」は危険
今回は、他家の危険牌を予測する方法の1つである「またぎスジ」について紹介させていただきました。裏スジは局の序盤から中盤にかけての打牌、またぎスジは局の中盤から終盤にかけて意識しておくと良いでしょう。
またぎスジは特にイーシャンテンからテンパイするタイミングでできる場合が多々あるので、リーチ後もしくは対象者がテンパイしたと感じたら、その直前に打牌された数牌のすぐ近く(周り)の牌には警戒する必要があるでしょう。